心臓専門医が警鐘を鳴らす12の食品
Chatham172, Jag_cz, Love the wind / Shutterstock.com
心臓病は依然として日本人の死因上位を占めており、日々の食生活がその発症リスクに大きく影響していることは多くの研究で明らかになっている。特に心臓の専門家である循環器科医は、自らの健康を守るために特定の食品を意識的に避けているという。では、彼らがリスクを感じて遠ざけている食品とは一体何なのか。本記事では、循環器科医たちが「これは食べない」と口を揃える食品を紹介する。健康な心臓を保つために、食生活を見直すヒントとしてぜひ参考にしてほしい。
◆1.赤肉

Natalia Lisovskaya / Shutterstock.com
牛肉、豚肉などの赤肉(レッドミート)は、心血管の健康に悪影響を与える食品の一つとされ、特に心臓病やがんのリスクを高めると指摘されている。また、赤肉は腸内の微生物叢に悪影響を及ぼし、腸内細菌と化学反応を起こして心血管系に有害な物質を生成することもわかっている。一方で、赤肉は鉄分や亜鉛などの栄養素も豊富に含まれているため、完全に排除することは栄養不足につながる可能性がある。赤肉の摂取は控えめにし、鶏肉や魚介類、植物性たんぱく質などの心臓に優しい食品を選ぶことが推奨されている。
◆2.ベーコン・ソーセージなどの加工肉

Kei Shooting / Shutterstock.com
ソーセージやベーコン、サラミなどの加工肉にはカロリー、飽和脂肪、塩分が多く含まれており、これらが悪玉コレステロールを増やし、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高める原因となる。さらに、加工肉には保存料として硝酸塩が添加されており、これが消化器系で分解されにくく、有害物質を生成することが問題視されている。2020年の研究では、ベーコン4枚程度の摂取でも心臓病リスクが増加することが示唆されている。
◆3.揚げ物

gowithstock / Shutterstock.com
揚げ物は高カロリーで、調理に使用される油によっては飽和脂肪酸やトランス脂肪酸を多く含むことがあり、心臓病のリスクを高める要因となる。特にフライドポテトやフライドチキンなどは、揚げ油を繰り返し使うことで有害な脂肪酸が生成されやすく、健康への影響が懸念されている。カリッとした食感を楽しみたい場合は、オーブン調理やエアフライヤーの活用によって、脂肪分の摂取を抑えることが可能だ。
◆4.ファストフード

Alena Haurylik / Shutterstock.com
ファストフードは一般的に高カロリーで、脂質やナトリウムを多く含む。メニューによっては飽和脂肪酸やトランス脂肪酸、コレステロールの含有量が高いものもあり、過剰に摂取すると心血管疾患、2型糖尿病、肥満などの慢性疾患のリスクを高めるとされている。実際、ファストフードを頻繁に摂取する人々は、血中コレステロールや腹部脂肪、炎症マーカーの上昇が見られるという報告もある。手軽で便利な一方、長期的な健康への影響を考慮すれば、摂取頻度を抑えることが望ましい。
◆5.砂糖を多く含む飲料

benjamas11 / Shutterstock.com
砂糖を多く含む飲料は、日常的に摂取されやすい一方で、心臓の健康にさまざまな悪影響を及ぼすことが明らかになっている。これらの飲料は体重増加を引き起こしやすく、高血圧、2型糖尿病、肥満といった心血管疾患の主要なリスク因子に直結する。
さらに、過剰な糖分摂取は血中の中性脂肪(トリグリセリド)や悪玉コレステロール(LDL)を増加させ、動脈硬化のリスクも高める。また、慢性的な炎症反応を引き起こす可能性も指摘されている。
健康を守るためには、こうした甘味飲料を日常的に摂取する習慣を見直すことが重要であり、代替として水や炭酸水(無糖)を選ぶことが推奨される。また、食品ラベルを確認して、砂糖の少ない製品を選ぶことも有効な対策となる。
◆6.アルコール

siamionau pavel / Shutterstock.com
アルコールの過剰摂取は、中性脂肪の増加や肝機能の悪化を引き起こし、心血管疾患のリスクを高める可能性がある。特にビールやカクテルなど糖質の多い酒類は、カロリー過多にもつながりやすい。1日あたりの適正な飲酒量は、ビールであれば500ミリリットル、日本酒なら1合、ワインなら2杯程度が目安とされる。また、連日の飲酒は肝臓への負担を増やすため、週に2日程度は休肝日を設けることが推奨されている。
◆7.ポテトチップなどのスナック菓子

Dream79 / Shutterstock.com
ポテトチップスやスナック菓子は、手軽さとおいしさから人気がある一方で、心臓の健康にとっては非常に問題の多い食品であると、複数の循環器専門医が警鐘を鳴らしている。これらの食品は揚げて加工されており、高カロリー・高脂肪・高ナトリウム。トランス脂肪酸を含む製品もあり、悪玉コレステロール(LDL)の上昇、動脈硬化の進行、心疾患リスクの増加といった影響が指摘されている。特にナトリウム過多とカリウム不足は、血圧の上昇や心血管系への負担を引き起こす。
◆8.焼き菓子

beats1 / Shutterstock.com
クッキーやケーキ、パイなどの焼き菓子には、バターやショートニングが多く使われており、飽和脂肪酸や場合によってはトランス脂肪酸を多く含む。また、大量の砂糖が含まれていることも多く、これらは血中中性脂肪の上昇や慢性炎症を引き起こし、心臓病のリスクを高める。間食には、新鮮なフルーツや無糖ヨーグルトなど、糖質や脂肪の量を抑えた選択肢を意識するとよい。
◆9.朝食用シリアル

Hong Vo / Shutterstock.com
甘い朝食用シリアルは手軽でおいしく、朝の定番になっている家庭も多いが、心臓の健康を考えると注意が必要だ。これらのシリアルには大量の砂糖が加えられていることが多く、日常的に摂取すると体重増加、糖尿病、高血圧、肥満といった心疾患リスクの高い状態を招きやすい。
◆10.グラノーラバー

baibaz / Shutterstock.com
一見ヘルシーに見えるグラノーラバーだが、実際には多くの製品に砂糖や人工甘味料、パーム油などの添加物が多く含まれており、成分次第では健康的とは言いがたい。パッケージで強調されるオーツやナッツ、フルーツは含有量が少ない場合もあり、実際の原材料表示を確認することが重要。
◆11.アイスクリーム

stockcreations / Shutterstock.com
アイスクリームは、砂糖や飽和脂肪を多く含む高カロリーな食品であり、過剰に摂取すると肥満や2型糖尿病、心血管疾患のリスクを高める要因となる。特に砂糖の過剰摂取は、血中中性脂肪の増加や慢性炎症を引き起こし、心臓の健康に悪影響を及ぼす。ただし、健康な人がたまに楽しむ程度であれば大きな問題にはならない。より健康的に楽しみたい場合は、無糖の低脂肪ヨーグルトに冷凍フルーツを加えるなど、手作りのヘルシーデザートを取り入れてみるとよい。
◆12.塩分の多い物全般

ArtemSh / shutterstock.com
日本人は平均して1日に約10グラムの食塩を摂取しており、世界保健機関(WHO)の推奨量5グラム未満を大きく上回っている。缶スープやスナック、冷凍食品などには、多量のナトリウムが含まれていることが多い。思いがけない食品にも含まれていることがあるため、食品ラベルを確認するようにしたい。塩分の過剰摂取は高血圧を引き起こし、心血管疾患のリスクを高める。
参考サイト:
https://www.brownhealth.org/be-well/top-foods-cardiologists-want-you-avoid-healthy-heart
https://www.orlandohealth.com/content-hub/6-foods-cardiologists-avoid
https://www.today.com/health/eating-heart-health-8-foods-cardiologists-try-avoid-t132853
https://www.telegraph.co.uk/health-fitness/diet/nutrition/the-five-foods-that-cardiologists-want-you-to-stop-eating/
https://www.cnbc.com/2022/10/21/cardiologist-shares-foods-that-are-not-actually-that-healthy-for-your-heart-what-to-look-for-instead.html
>次は コレステロール、中性脂肪が高いなら避けるべき13の食品 脂質異常症を改善へ

