「移住したい都道府県」ランキング・トップ20

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混雑した都市圏を避け、地方で快適に過ごす生き方が注目を集めている。全国の自治体と連携して地方移住を支援する認定NPO法人ふるさと回帰支援センターは、2024年の窓口相談者および移住セミナー参加者約1万9000人を対象に実施したアンケート調査の結果を発表した。

2009年から毎年継続している本調査は今回で16回目となる。移住希望地の上位には、首都圏からほどよい距離に位置するアクセスの良さや、自然環境などが充実した地域が並んだ。以下では、多くの窓口相談者が移住を希望した上位20都道府県とその魅力を紹介する。

◆ 20位 岐阜県

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東京・名古屋・大阪からのアクセスが良好で、新幹線で東京から約2時間という好立地だ。森林率で全国2位を誇り、豊かな自然環境が魅力となっている。子育て環境も充実しており、「木育」の推進や待機児童数の少なさが特徴だ。

◆ 19位 熊本県

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九州の中央部に位置し、交通アクセスも充実している。九州新幹線全線開業で、福岡へは約30分、大阪へも約3時間で到着できるようになった。豊富な地下水や良質な温泉など「よかもん(良い物)」が多く、トマトやスイカなど美味しい食材が豊富な食の宝庫だ。

◆ 18位 鹿児島県

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温暖な気候と美しい自然環境が魅力。源泉数は全国2位、温泉地は約100あり、有人離島数も全国4位とあって多彩な島の魅力を楽しめる。農業産出額は全国2位を誇り、サツマイモやソラマメなど日本一の収穫量を誇る農産物が豊富だ。

◆ 17位 神奈川県

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首都圏からのアクセス抜群で、異国情緒あふれる横浜や人気温泉地の箱根、湘南の海岸など多彩な魅力を持つエリアが点在する。県外から移住した人々からは、都会と田舎のいいとこ取りができ、地元の食材が美味しく人々も温かいなどの声が聞かれる。

◆ 16位 兵庫県

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神戸市のような都市部と、丹波篠山市や淡路島などの自然豊かな地域を併せ持ち、都市と田舎のバランスが取れた生活が可能だ。地域によっては移住者を歓迎する取り組みや、地域コミュニティとの交流を促進する活動も行われている。

◆ 15位 富山県

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全国トップクラスの居住水準を誇り、民営住宅の家賃も安いため、住居の選択肢が実に幅広い。持ち家率は全国1位で、若くして家を建てる人も多いのが特徴だ。伝統的な町家から現代的な住宅まで、多様な住まい方が可能だ。

◆ 14位 東京都

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離島部への移住希望者が少なくない。多摩地域では、都心へのアクセスの良さと豊かな自然環境を両立した暮らしが可能だ。大島町では椿油などの特産品づくりが盛んで、子育て支援も充実している。18歳以下の医療費助成制度など、東京都の充実した支援制度の恩恵も受けられる。

◆ 13位 千葉県

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首都圏にありながら温暖な気候で、九十九里浜や変化に富んだ海岸線、緑あふれる房総丘陵など豊かな自然に恵まれている。農業は全国6位、水産業は全国7位と、産業もバランスよく発達している。東京よりも地価や物価が低く、ゆとりある生活が期待できる。

◆ 12位 和歌山県

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温暖な気候で、平均気温は約17度と過ごしやすい環境だ。東京からは電車で約4時間、大阪からは約1時間と、アクセスも申し分ない。豊かな自然と歴史文化が魅力で、都会にほど近い場所で自分らしい暮らしを実現できる。

◆ 11位 広島県

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都市機能と自然環境のバランスが取れた地域だ。例として江田島市では、地域おこし協力隊の一員として移住し、空き家を再生して複合施設を開業した事例もある。「肩書きを超えて人として関われる」と、人間関係の温かさが移住者に好評だ。

◆ 10位 山口県

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農業への就職支援が充実しており、県立農業大学校などでの研修(受講料無料)制度がある。研修中は年間150万円(最長2年間)の補助金も受けられ、各種資格の取得も可能だ。移住者向けの住宅取得補助金など、定住促進の支援も手厚い。

◆ 9位 福島県

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自然が近く、会津・中通り・浜通りに広がる四季折々の景色が美しい。温泉地の数は全国4位と、隠れた温泉王国でもある。住宅の敷地面積は全国6位とトップレベルで、家賃相場も東京より安く、のびのびとした暮らしが実現できる。

◆ 8位 山梨県

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東京からのアクセスが良く、豊かな自然環境の中で二拠点居住や移住が可能だ。「ハイクオリティやまなし」をキャッチフレーズに、上質な地域ブランドの確立に取り組んでいる。親子で山村留学ができる制度や農業に挑戦できる環境も整っている。

◆ 7位 宮城県

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東京から新幹線で約1時間30分という好アクセスだ。仙台市を中心とした都会的な生活と、少し足を伸ばせば田園風景や海に親しめる環境の両方が揃う。東北のなかでは降雪量も少なめとあって、冬場の過ごしやすさも見逃せない。

◆ 6位 北海道

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移住支援金制度が充実しており、世帯で最大100万円、単身で最大60万円の支援を受けられる可能性がある。「北海道型ワーケーション」など多様な働き方を支援する取り組みも整備されている。広大な自然と都市機能を兼ね備えており、理想のライフスタイルを求めてくる移住者が多い。

◆ 5位 福岡県

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陸・海・空の交通の結節点であり、九州・アジアの玄関口として機能している。福岡市は、英モノクル誌の「世界で最も住みやすい25の都市ランキング」で高い評価を受けており、特に2016年には7位にランクインするなど、国際的にも評価が高い住環境が魅力だ。医療機関も充実し、病院数は全国4位となっている。

◆ 4位 長野県

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豊かな自然と多様な地域性にあふれた移住先として注目されている。北アルプスや南アルプスの雄大な山々に囲まれており、都市部から田舎まで選択肢が豊富だ。冬は雪深い北信エリアから、比較的温暖な南信州エリアまで気候も多様。移住者支援制度も充実している。

◆ 3位 栃木県

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東京駅から宇都宮駅までは、新幹線で最短48分と思いのほか短い。賃貸家賃は東京の半分以下で、居住費の安さも魅力だ。2000メートル級の山々から穏やかな田園風景まで、変化に富んだ自然環境に囲まれている。源泉総数は全国10位の「温泉県」としても知られている。

◆ 2位 静岡県

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東京からのアクセスが良く、テレワーク移住を促進する「お試しテレワーク体験事業」などの取り組みが充実している。移住者向けの住宅確保応援補助金など支援制度も手厚く、複数の支援制度を組み合わせることで、最大1000万円の支援を受けられる可能性もある。自然と都市機能のバランスが取れた環境だ。

◆ 1位 群馬県

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自然豊かな環境と都市部へのアクセスの良さを兼ね備えた、理想的な移住先だ。例として甘楽町では、京都から移住した家族が16年間暮らし、子育てサークルでも活躍するなど地域に根付いた事例もある。町名の通り、温かいコミュニティが魅力だ。

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