【漫画】パパの育休 – あんな感情を抱くことになるとは…

2022年4月に「育児・介護休業法」が改正され、従業員への制度の周知などが企業に義務付けられるようになりました。しかし、厚生労働省の調査によると日本の男性育休は取得率が12%程度にとどまっているといいます。
今回は、法改正で一層の注目を集める男性の育休をテーマに、母である「私」の視点から感じた気持ちを漫画にしてお届けします。
(漫画:ちるみとら)

夫の育休に期待していたけれど…


夫が育休で家事育児を担うことで、きっとその大変さがわかってくれて、子供とも仲良くなってくれる。夫が育休に入る前には、「私」はそんなことを期待していました…まさか自分がこんな感情を抱くことになるとは、その時は思っていませんでした…
パパの育休前の我が家のスタイル


夫は一人暮らしをしていたので家事はひと通りできます。夫の育休前には、お互いが気になるところの家事をするスタイルで、それぞれ役割分担が自然とできていました。それが夫の育休が始まると…
夫の育休に心配が募る私…


いよいよ「私」の復職が明日になり、夫とバトンタッチをすることに。2ヶ月間の夫の育休、ちゃんと出来るのか心配が募ります。家事がひと通りできる器用な夫だけど、子育ては初めてだから、余計に心配です。
献立に悩む主婦の気持ちがわかったか!


復職をしてみたら、意外と仕事を覚えていて一安心。家に帰ったら育休中の夫がご飯を作ってくれてて、離乳食のことも考えなくていいなんて、楽〜、と嬉しくなりました。
立場の違いがわかるように


子供が泣いてあやすのに忙しそうな夫を見かねて、「私」が離乳食を準備することに。何を食べさせたらいいの?とつい聞いてしまったけど、これを前に聞かれたときには「なんでもいいよ!」とちょっとムッとしてたことを思い出しました。
えっ今から?


時間通り家に帰ってきたのに、夫はこれから夕飯を作るみたい…「私」が家事育児をやっていたときには夫の帰宅に合わせて食事の準備してたのに…無駄な頑張りだったのかな….
育児に対する考えにズレを感じ始めた…


初めての食材を食べさせるのに、もしアレルギーがあったらどうするの?前から初めての食材は病院が開いてる時間にしようっていってあったのに、なんでこんな大切なことを忘れちゃうの?育児に対する夫の態度にズレを感じ始めました…
ついに保育園に


夫の育休中に子供が保育園に行き始めることに。入園式には夫が行って、良いパパをやってくれている。そうなんだけど、なぜか気持ちがモヤモヤしてしまいます…
なんでわかってもらえないの…


何度も言ってるのに、テレビを子供に長い時間見せたり、危ないことさせたり、非効率な家事のやり方をしてる夫。なんでわかってもらえないんだろう…
不機嫌になる夫…


どうして保育園に行くようになって自由時間もできて楽になってるはずの夫が、最近はいつも不機嫌になっています。怒ってないのに「そんな怒るなって」言われたり、どうして不機嫌なのかを聞いても無視…
もういい、疲れた


「私」の方が育児経験が長いんだから、二人のためを思って言ってるのにどうしてわかってくれないんだろう…このまま邪険にされて関係が悪化するなら…もう疲れてしまいました。
こじれるくらいなら…


お互いにこだわることと気にしないことがあるのは分かっています。だから、いっそアドバイスなんてしないほうがストレスなく過ごせるんじゃないかという気持ちが強くなっています。けど、本当にそれでいいんだろうか…
そういえば逆の立場の時…


夫もこだわるところがあるのは、これまでの家事の役割分担でわかってたはず。もしかしたら育児でも「私」に言いたいことがあったのかもしれないけど、飲み込んで任せてくれていたのかな…?
もしかしたら夫は苦しんでいたのかも…


夫の性格からして、自分の仕事にあれこれ言われるのはストレスだったのかもと気づきました。それからは、子供に危険なこと以外は口を出さなくしました。夫なりの育児のやり方を尊重すると、不機嫌だった夫が楽しそうに育児をするようになった気がします。
役割だから当然、を反省


夫の育休中、役割なんだからやってくれて当然と思っていたお皿洗い。夫の育休が終わって「私」がお皿洗いをしていた日にふと、助かっていたことに気づかされました。これまでは夫に「ありがとう」をあまり伝えていなかったかも…これからは毎回ありがとうを言うようにしようと思います。
「私」のありがとうに驚く夫


洗濯物をたたんでくれてる夫に「ありがとう」を伝えたら、ちょっと驚いていたみたいです。夫の育休中、気になることを口出ししてばっかりで、一つ一つのことに感謝の言葉を伝えれていなかった自分に気付かさせれました。
これとそれとは別の話!


一つ一つのことに「ありがとう」を言うことも大切だけど、育児について言いたいことを伝えるのも大切だと気づいて復活。お互いに仕事と育児を両立させる身なんだから、お互いに対等に信頼しあって、助け合うのが私たちには健全みたいです。
こどもの言葉に感動する夫


子供が初めて「パパ」と夫を呼びました。涙ぐんで感動する夫を見て、育休を取って子育てをしていたからこその感動もひとしおなのかもしれません。
夫の育休で学んだこと


夫の育休中はすこしギクシャクしてしまいましたが、お互いの気持ちがわかるようになって、私たちに合うスタイルが見えてきました。夫の育休がなければ、気付けなかったことだと思います。
これからも


これからも家族3人、助け合って、試行錯誤しながら頑張っていきたいと思います。